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足りないは知恵の宝箱

コロナ禍で学生は例年のように就活が進んでいません。

学生を採用する側の会社や保育園も、今年は学生との接点がとりにくいので困っています。

 

そこで今日は先生から学生を紹介してもらう目的で学校訪問してきました。

学校の先生は9月からも引き続き授業はオンラインなので、学生の様子を把握しにくく困っておられました。

 

そこで私が考えた企画を提案させていただきました。

保育園への就活ができにくくなっている保育専門学校の学生向けに、就活のノウハウや良い保育園の選び方、保育園の現場の情報などを、現場の保育士さんにZOOMで話してもらったものをYouTubeで配信するサービスを提供するというものです。

 

学校の先生からぜひやってほしいと喜ばれ、信頼関係は深まったと思います。

 

このように、保育士の卵である学生は、保育士が不足している保育園にとって、のどから手がでる存在なので、競合が厳しい中、あれやこれやと頭をひねりながら学生を引き付けることを考えています。

 

このように、採用業務においては、競争が激しい、経費が限られている、知名度が低い、会社の人材不足、過去の実績の蓄積がない等、マイナス面が多ければ多いほど知恵を絞り進んでいくしかありません。

 

以前大手企業で採用業務をしている時は、いわゆる「リクナビ」というリクルートが運営している学生の集客ナビゲーションを使うと、全国の学生からのエントリーが何万人集まり、こちらはいかにその中から優秀な学生を選別するという仕事でした。力仕事でありましたが、頭を使うことはそんなにありません。

 

いま両方の採用タイプを経験して思うことは、断然足りない今の方が「面白い」と言うことです。

確かに資源が不足しているので、たいへんですが、その方がいろいろ知恵を絞りアイデアが出るのでやりがいがあります。

 

つまり、ものが不足して状態は、一見悪そうですが、逆に質の高い仕事が出来ていることがわかってきたのです。

 

同じことが定年活動にも言えるのではないでしょうか。

現役のサラリーマン時代と比較して、当面のスケールは小さくなるかもしれませんが、自由度は上がると思うので、今までの経験と知識を活かし、知恵をだして考えれば、新しいことが生み出されることも十分可能になると思うのです。

 

まさに足りないことは知恵の宝箱と言えるでしょう。

 

足りないことから、考えることを楽しもうではありませんか!!