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「有り難う」の威力

先日、保育園でのコミュニケーション研修に参加した保育士の先生に感想を聞きました。

 

すると「人から褒められたことが大変嬉しかったし、今も心に残っています」と言われました。その時のことを思い出すと今になってもモチベーションが高まってくるようです。

 

その研修で何をしたかというと、一緒に仕事をしているメンバー同士がグループになって、一人ひとりに普段思っているけど言えていない感謝の思いを伝え合ってもらったのです。

 

各人、白紙のA4の紙を持ち、周りのメンバーがポストイットに感謝の言葉を書いて、その紙に貼っていきます。最初はなかなか書けない人も、周りの人につられてどんどん書けるようになり、その人の紙はポストイットで一杯になりました。

 

一人が終われば、次の人に移り、次第にグループ内に笑顔の輪が広がり何とも言えない暖かい雰囲気になっていったのです。

 

もちろんグループ内の関係性がすべてのグループで良好というわけではありませんが、ポジティブな言葉は連鎖していき、人のいい面だけ見ていこうという流れになっていきます。

 

普段仲があまり良くない人にも、いい面に注目して感謝の言葉をかけると、そこは不思議なことに、いい人のように思えてくるのです。そうするとしめたもの、その人との関係性もだんだんとよくなってきます。

 

普段たいへんお世話になっている人に、忙しくてなかなか感謝の言葉を伝えていない場合も多く、こうした機会に言うことが出来てホッとしたと胸をなでおろす人もいます。

 

このように、有難うという言葉は、凄い威力を持っていることを、研修をしている立場にいて深く実感しています。 頭の中で有難うは魔法の言葉だと理解していますが、周りの方のお話を聞くたびにその思いを深くさせていただくのです。

 

「研修で皆から張っていただいた紙は今も大事に持っていて、時々見返し暖かい気持ちに浸るのです」と研修に参加した保育士さんは言っていました。

 

 

有難う、感謝します、は凄いパワーを持っていますね!