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人を褒めることは自分を褒めること

今日、保育園でコミュニケーション研修の講師をしました。

 

研修というと堅苦しいものが多いと思いますが、私の研修は演習が中心で、肌で感じそこで思ったこと、気付いたことが一番大切と思っています。

 

その演習の一つに、「人の良い所を褒めよう」というものがあります。一人ひとりが順番に人の良い所を伝えていきます。初めは恥ずかしい気持ちがあり、ぎこちないところもありましたが次第に慣れてきて、笑顔があふれてきました。

 

後で感想を聞いてみると、いつも心で思ってはいても口に出して相手に伝えていない人が多いことがわかりました。最初は気恥ずかしかったが、褒めてもらうと無条件に嬉しいし、褒めることで相手が喜んでくれるので、それも嬉しくなってくるのがだんだんわかってきたようです。

 

普段の保育現場はたいへん忙しいので、改めて人を褒めたり、感謝の言葉をかけることが出来ないのが実情です。

だからこそこうした研修という場で感じた嬉しいという気持ちを、ぜひ日常に持ち込んでもらえたらと思います。

 

最近の研究で、脳は主語を認識できない、ということがわかってきました。

私とあなた、IYouを識別できないようなのです。

つまり私があなたを褒めたことが、あなたが私を褒めたことになるのです。

 

人をよく褒める人は、褒めれば褒めるほど自分に返ってくるので嬉しい気持ちになるのです。

そういえば褒めた後、人を褒めているのに何だか気持ちよくなるのはこういうことだったんだと思います。

 

 

人を褒めることは自分を褒めること、これを実践していきましょう。