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清々しい姿から精一杯を学ぶ

競泳男子200m個人メドレー決勝、萩野公介と瀬戸大也の笑顔が良かった。

 

通常勝って、メダルをとった後の笑顔は良いもの。

しかし同じレースにでた二人は4位と6位でした。しかも荻野選手は前回オリンピックでの金メダリストです。負けて悔しいのが通常です。

 

2人のコメントです。

「メダルは取れなかったけど、それ以上に幸せな時間を過ごすことが出来た。」

「大也とは2桁に収まらないくらいずっと泳いできて、最後に東京オリンピックで一緒に泳ぐことができて嬉しかった。」

 

ホントに清々しい笑顔で、心からの笑顔であることがわかる。

 

「精一杯、今出来ることをすべて出せた。」

「今ここで、2人で泳げるだけで幸せ」

「結果は今回出なかったが、競技生活はこれからも続くので、より良い泳ぎにしていきたい。」

 

荻野選手は前回のリオオリンピックで金メダルをとった後、たいへんなスランプに陥り、一時は競技をすること自体が嫌になっていたが、何とか持ち直し今回に臨んだ。

瀬戸大也もいろいろつらい時期があった。

それを経験した後の東京2020だったのだ。

 

勝つことはその時の結果。しかし試合に臨むまでの努力は全員に共通のもの。

勝たないと語ることが出来ない。負けたら全てを否定してしまうのも変な話。

 

今出来ることを精一杯やれたと心から思えるから、幸せを感ずることが出来るのだろう。

 

勝った選手より負けた選手から、心からの温かい笑顔を教えてもらえました。

 

 

祭りの後の寂しさを覚える刹那的な喜びより、自分たちも参考にしてこれから頑張ろうと思わせてくれる方がいつまでも心に残るのでしょう。