子どもにとって夏休みも後半戦に入りましたが、まだ宿題をしていない子もたくさんいるのではないでしょうか。
実は宿題をいつするかで、大人になって差がつくことがあるのです。
夏休みの宿題を休みの終わりに近くやった子どもほど、大人になって喫煙、ギャンブル、飲酒の習慣があり、借金もあって太っている確率が高いことが明らかになった研究があります。大阪大学の池田教授によるとそれは「自制心」が弱いということで、宿題を先延ばしにするという自制心のない子どもは、大人になってもいろいろなことを先延ばしにし、「明日からやろう」といって、禁煙が続かなく、ダイエットもできない、ということになるそうです。
いやいや最後の週にやって出来るので、集中力がある、要領がいいとか言い訳したいですが―――
ここでいう「自制心」や「やり抜く力」「忍耐力」「意欲」「創造性」などは非認知能力と呼ばれ、IQや学力テストの認知能力と違って、子どもが長い人生を幸せに生きるために必要な能力と言われており、国を挙げていま注目しているものなのです。
シニアの我々はもう遅いよ、という声が聞こえてきそうですが、実は昭和世代の我々は非認知能力を高めやすい環境で生きてきたとも言えます。でもこの能力をもっと高めることできれば人生100年時代をさらに有意義に過ごせそうです。
なぜなら、IQや学力の認知能力は年とともに下がりますが、非認知能力は成人後まで高めることができるというのです。
それは筋肉を鍛える如く、継続と反復で高めることができ、自制心も何かを継続的に行うことで向上するそうです。
子どもにとって、非認知能力は将来の人生を決定づけるもの、そんな大切なデーターに基づき証明されている能力は、長い人生を生きるシニアにとっても伸ばすべき能力ではないかと思います。
私も夏休みの宿題を最後の週に駆け込みでやった口ですが―――
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