コロナ禍でも当初からずっとオープンしている職場の一つに保育園があります。
感染のリスクにさらされながらも、予防を徹底しながら皆さん働いておられます。
先日、保育園を訪問した際に主任の先生と話す機会があったのでいろいろ質問してみました。
「コロナ禍では通常の保育と違ってくるかと思いますが、どのような変化がありましたか」
すると「給食の時も、いつもは迎え合わせで食べていましたが、対面でなく皆、一つの方向をみて食べています。食べている時は黙食です」と不便なことをいろいろ話して下さいました。
しかし「でもね、不便なことも多くなったけど、その分、何とかしようとして創意工夫するようになりました」と嬉しそうに話してくれました。
「2歳児が朝、登園した時には、一日に使うもの(ハンカチ、着替えとか)を各自のトレーに保護者が整理して入れることになっているのです。でもコロナ禍では保護者が園の中に入れないので、その準備をどうしようかとなっていろいろ考えた結果、それを2歳の子ども自身にさせようということになったのです。」
最初は先生が手取り足取り教えました。でもやることがわかれば、熱心に取り組むようになり、数日すると2歳児が各自のトレーに自分のものを整理するようになったのです。
普通なら2歳児には無理だと固定観念があって取り組みませんが、今回はどうしようもないので、やらざるを得なかったのです。
お陰で子どもたちの成長につながったし、先生方も、それぞれ気付きに繋がったようです。
コロナによって規制され制限して出来なくなった分、出来ることを考える力が出てきた。
まさに、不便になったからこそ生み出されるものがあるのだなー、と実感しました。
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