本日パラオリンピックが始まりましたが、その種目の一つである「車いすラグビー」はそのダイナミックさから注目されている競技です。
その車いすラグビーのパラリンピック日本チームの監督は、ケビン・オアーさんといって、過去に世界選手権でアメリカとカナダを優勝に導いた名将です。
日本の監督になってからも1年半で、2018年車いすラグビー世界選手権で強豪オーストラリアを優勝戦で破った経歴があります。
その監督がアメリカ・カナダと比べて日本の選手が優れている素晴らしい所を語っておられました。
それは「アドバイスを素直に受け取り試してみる」ことです。
アメリカ・カナダの選手に「これをやってみて」と指示を出すと「なんで?」「なんのために?」という声がすぐに返ってくるらしいです。
一方日本の選手に、「これやってみて」と言うと、直ぐに、しかも真剣に取り組んでくれる。そして、やってみてこうだったとフィードバックがあり一緒に考える、こうした選手と対等な関係で練習が出来ることが、とても新鮮だったようです。
監督が言ったことに対して、自分が納得しなければやらない、I think~、の文化圏だからまずは自分なのでしょうか。これは文化の違いなので正しい、正しくないということではありません。
その両方を経験した人が、互いの良い所を取り入れて、目標達成に活かすことが大切と思います。
これから思うことは、まず素直に聞いてそれを取り入れてみる、そこから改善点があれば皆で考えて次につなげる、その方が効率的であるし、効果的であるということです。
素直でないと情報は入ってきません。すぐに判断するのでなく、まず監督を信じてやってみる。
このサイクルは本来日本人が得意とするところでないでしょうか。
ケビン・オアー監督からの「選手の素直に学びたいという精神力はとても素晴らしいと思うよ」という言葉は、両方の国の文化を知っているからこそ説得力があると思います。
我々シニア世代にも生きる言葉ではないでしょうか。
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