パラリンピックのブラインドサッカーで、日本は初戦、競合フランスに大差をつけて勝ちました。
初めてブラインドサッカーを見ましたが、びっくりしました!
目が見えないのに、まるで見えているがごとくドリブルし、パスをし、ゴールする。
たまにボールを見失うから、あー見えないんだよな、とわかる。
どうしてこんなことが出来るのだ、と不思議に思い、高田監督の考え方を調べてみた。
そこには勝つために、いろいろなことを考えやってみる、そしてそれを生半可でなく徹底してやっていることがわかってきました。
プロ的思考で優勝を目指す。
そのためにはまず体調管理から手がけた。ソフトを使って心拍数データーをとる。
試合に即した効果的な筋力アップを図る。
睡眠・休養を十分にとる。
相手とぶつかってもケガしないような転び方を教えることで、思い切ってプレイできるようなメンタルを作る。
音が大切なので、効果的に声が出せるようにボイストレーニングをする。
監督として、相手チームの癖を掴むためにGPSを使って画像解析をする。時には海外まで出向いて視察し、相手選手の動き方を盗んでくる。
様々なことを試しながら、戦略を徹底して練り上げる。
その中に、「スルーパス」がある。相手フィールドにいる仲間に遠い所からパスを的確に出しパスされた人はピタッとキャッチする。
ホントに不思議だが、高田監督はフィールドを3つに分けて、どのポジションに誰がいるか決めておきそこにパスをする。あらゆる攻撃、守りのパターンを何十種類作り上げ、状況に応じて使い分けることをしているようです。
だからたまたまパスが通った、ゴールが決まったのでなく、かなりの確率で成功するまで作り込んでいるのです。
次の試合も強豪なので不安か聞いたところ、事前に作った戦略戦術を発揮するだけですと答えることから自信のほどが伺えました。
ブラインドサッカーから本当に多くのことを学びました。
練習を通して出来ない言い訳を探すのでなく、どうやったら出来るかを考えると自ずと道は開けてくるのだという、選手の信念には心を動かされました。
私も前進あるのみです。
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