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銭湯につかるシニアの幸福度

私の自宅近くにきれいなスーパー銭湯があります。

 

室内に6種類のお風呂、3種類のサウナ、3種類の露天風呂、フロアーの大きなレストラン、仮眠室、床屋などがあって、平日650円、休日750円です。

結構ゆっくり楽しめます。

栃木県の温泉の源泉湯をトラックで運んでくるので天然温泉です。

 

この銭湯にはシニアのおじいちゃんがたくさん集ってきます。

何だか楽しそうです。

 

ここに幸福度を決定づける要因に関して調べた研究があります。

2018年度、神戸大学、同志社大学の共同研究で日本人2万人を対象に調査されました。

 

「所得」「学歴」「健康」「人間関係」「自己決定」。この5つの要因のうち、幸福度を決めるのはどれかを調べたものです。

どれが一番関係していると思いますか?

 

結果は、幸福感に与える影響力は高い順から、「健康」「人間関係」「自己決定」「所得」「学歴」になりました。

「自己決定」が「所得」「学歴」以上に。幸福度と関係しているというのは意外かもしれませんが、精神医学では以前より、「コントロール不能感」がストレスを最も高めることが知られているようです。自分で決定できるとストレスが減り、幸福度も高まるのです。

 

この研究から思うことは、シニアは定年後、現役バリバリ時代と比較して刺激がなく幸せでない、というイメージがあるとしたらそれは間違いでないかということです。

 

銭湯に集う高齢者は、コロナ禍で黙浴が求められている中でも、銭湯友達とケラケラ笑いながら楽しそうです。

多くの人は毎日が休みなので午前中からゆっくり湯につかり、銭湯に行けば知り合いと楽しく話が出来、健康的です。

 

先ほどの研究の結果から見ると、幸福の要因の上から3つを満たしています。

お湯につかり健康で、友達と楽しくお話をしている、そして自分が好きな時にいつでも行動できる、これは幸せだ!!

 

定年後は健康に気を付け、話して楽しい友達を作り一緒に趣味などを楽しみ、人から指示されなく自分の裁量でできる仕事でやりがいを作る、こんなライフスタイルを送るなら、大きなお金を持たずとも幸せな人生を送れると思うのです。

 

 

皆さんいかがでしょうか?