「島耕作」といえば、サラリーマンのこうなりたい姿を描いた漫画のヒーローですね。
課長から社長、常務、相談役まで出世しおまけに女性からモテまくる、あーこうなりたいと思っていましたが、そうなれず-------
その作者である弘兼憲史さんが、漫画以外に定年以降のシニアの生き方に関するエッセーを書いておられます。
簡単に言うと、お荷物になるものを捨てて、人に頼らず、楽しいことを見つけ生きていこうというメッセージを言っておられます。
断捨離するものとして、プライドや見栄、何となくつながっている友人、年賀状・歳暮などはたまた寄りかかろうと期待している家族や奥さんまでも独り立ちして孤独を楽しむようにと提案されています。
お金に関しても、至らぬ心配をするよりも、分相応のお金で楽しむようにサイズダウンすることで何とかなる。お金はトラブルにならないよう子どもにはお金を残さず全部使い切って旅立つ。
そうしたうえで、一握りの信頼できる友人と、その中には異性の友人も含め、交友を楽しみ、好きな仕事をし、ボランティアも経験し、身体の健康のためにゴルフをし、カルチャーセンターなどを利用して学ぶことで老後の人生を楽しんでください、ということでした。
なるほど、そうだよねーと思うことばかりですが、ほとんどのことは自分の心がけ次第で実現できることと思いますが、「好きな仕事をする」これだけは事前に準備しなくては出来ないのでないかと思いました。
弘兼さんは、若い頃から漫画家を目指し成功され売れっ子の漫画家になられました。従って周りから期待され必要とされています。スタッフの方もかかえ、仕事関係者との交流もある。
そういう立場で好きな仕事をされている、ご本人は好きな仕事をしながら最期を迎えたらこんな幸せなことはない、と言われています。
弘兼憲史さんにとっての仕事環境は漫画です。この環境があるので心穏やかに過ごせるのだと思います。
こういう方だからこの本をかかれていると思いますが、ここで弘兼憲史さんを自分に置き換える作業が必要だと思います。
「自分にとって細々でもいいけど好きで続けられる仕事は何だろうか?」と考えそれが出来るようにすれば、後は弘兼さんが提案されることは心がけると出来るのでOKと思うのです。しかしそのためには、それなりの努力は必要なことは明らかです。でもそれが見つかれば幸せです。
人から喜ばれて、それによって関係性ができ、しかも自分が好きな仕事なら本当に幸せだと思います。
そういう仕事は60歳を過ぎても、その気になれば見つけられるものです。試行錯誤するかもしれませんがそれを見つけ楽しんでいきましょう!
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