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いつもお世話になっているから何とかしてあげたい

新入社員の採用の仕事を、大企業と中小企業と2つの会社で経験してわかったことがあります。

 

「髙橋さんにはいつもお世話になっているから、困っているなら何とかしてあげたい」という言葉を中小企業で働いてから、得意先からかけて頂くようになったのです。

 

なぜなら、学生を採用することが中小企業では難しく、採用のためには、得意先の学校の先生から学生を紹介してもらおうと、学校のニーズに合うようなことを日頃から心がけて行っているので、それに対しての気持ちが言葉になって表れたのだと思います。

 

これほどまでに相手の身になって考え、相手に頭を下げてお願いしたことは、大企業時代にはありませんでした。

もちろん大企業時代はどちらかと言えば黙っていても学生が応募してくるので、その中でいい人材を見極めるのが仕事になります。「よく応募してくれて、有難う」という気持ちは持つ必要はなかったのです。

 

ではどちらが幸せでしょうか?

 

規模的には圧倒的に大企業でしょう。多くの学生がこちらの苦労なくいい人材が集まってくれる。各地で大規模のセミナーを開催し忙しく仕事が出来る。

 

一方中小企業では、なかなか学生は応募してくれないので、こちらから学校の先生にお願いしたり、信頼関係を作るために学生のためになることを提案したりと創意工夫をせざるを得ません。

 

どちらが幸せかというと私の実感としては後者の中小企業何です。

 

なぜかというと、なかなか学生が集まらないので、努力します、その姿を見て得意先の学校の先生が気に掛けてくれます。 そして学生を紹介してくれます。保育園ではその学生を保育園見学に連れていきます。そして気に入り入社してくれると、園長先生は心から喜んでくれます。保育士不足で困っているからです。

 

つまり人から認めてもらい、感謝されることが日常で起こり易くなるから、人から頼りにされる、われわれシニア世代にとって普段起きにくい事が起こるのでたいへん嬉しいのです。何よりの幸せを感じます。

 

定年後の仕事はサイズダウンすることで派手な仕事は少なくなることが多いですが、実はそこに大切なこと、しかもシニアに求められていることが隠されているのでないかと気付くようになってきました。

 

シニアが人間として大切なことに気付き、修正し人生を全うする。

 

大切なことだからこそ、そうでないと思うところに、やるべきことが隠されているのでないでしょうか?

 

皆さんはどう思われますか?