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シニアにとってとっても大切なこと

今日は眼科クリニックで診察を受けました。そこで診察してくれた院長先生の説明に感動を受けたのです。

まさにシニア、プレシニアの方が定年活動をする上で、とっても大切なことだと思ったので共有させて下さい。

 

この眼科クリニックでの診察は2回ありました。

 

1回目に診察してくれた先生は、その日だけ大学病院から来ている若い女医さんでした。

 

症状は、数カ月前から目の前にクラゲのようなものが、左右に移動するようになったのです。

最初はまつげか前髪が垂れてきていると思い、手でかき上げてもいっこうに消えません。気持ち悪くなりクリニックに直行。

 

するとその現象は「飛蚊症」という症状でした。目の中にあるゼリー状のものが通常なら、ぎっしり詰まっているところ、加齢とともに少し隙間ができて、その部分が蚊のような形に見えるというものでした。

 

意識すると、いつもその症状がでて不快で心配でした。

 

しかし大学から来た若い女医さんはいたって機械的に説明します・

「これは治らないのですか?」という質問にも、「ええこれは治りません。気にしないようにするだけです」と冷たい言い方です。

 

診察が終わったあと何だか怒りに近い気持ちがでてきて、「そんな言い方はないんじゃない!これが続くとなると落ち込むよ!」と何とも言えない気持ちになりました。

 

その日は車で来ていたので、眼底検査はしばらく目がかすむということで次回の診察に。

 

そして2回目の診察

 

次はクリニックの院長先生でした。

 

その先生は、眼底検査の結果を見て、「これは全く心配する必要はないですよ」と安心の言葉。症状の説明も目のプラモデルを使って分かり易く説明されます。

そして「これは加齢に伴って出てくるもので、誰にでも出る症状で、自分も何匹もいつも蚊が飛んできて、時々違う先生にもチェックしてもらってほっとしているのですよ」と自分事のように説明してくださいました。

 

「この症状は意識すると強調されて見えてくるもので、脳とうまくつき合えば、気にならなくなりますよ」と現実的な処方箋も。

 

「多くの先生は経過観察で1年に1回、通院してくださいと言われますが、その必要はなく、蚊みたいなものが何10倍にもなったら来ていただくだけでいいですよ」と本音のお話もしていただきます。

 

聞くうちに、他の目の悩みを打ち明け、それに対しても丁寧に分かり易く端的に説明して下さいました。

 

この説明を聞くうちに目頭が熱くなってきて、短い間にこれだけ人を安心させて、納得させて、しかも愛情にあふれた対応をしていただいたことに感動したのです。

 

同じことを説明するだけで、怒りを買う人、一方感動すら与える人、この違いは何だろうか、と考え込みました。

 

この根底にある違いは-------「人間性」「愛情」なのだと思います。

 

これは患者、先生の関係にとどまらず、何事においても同じで、特にシニア、プレセミナの我々は、人間性、愛情を経験上持ち合わせている年齢であるし、それが求められるともいえると思います。

でもこれは人によって違って、シニアになると愛情深い人はより愛情深く、頑固な人はより頑固になり人から疎まれたりすると思うのです。

 

定年になって、人との関りを持ちたい場合は、より広く人を理解し、より大きく人を包み、人生の経験者として愛情を持って、活動をしていかなくてはいけないと思いました。