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苦労している人とそうでない人の違い

苦労した人と苦労していない人、どちらの人が好きですか?

またどちらの人の発言に説得力があるでしょうか?

皆さんはいかがですか?

 

私は、苦労した人に軍配が上がります。

どうしてなのか自分の心の奥を覗いてみました。

 

自分も上手くいかない時もあり、苦労したことがあるので、苦労した人に共感を覚えるのだと思います。 楽しいことを共有することよりもその共感度は高いと思います。

 

またいたって順調に事が進み、そんなに苦労をしないで、あるポジションについた人がいたとします。

その人は苦労した経験を積まなかったので、自分のようにやれば出来ると思い、そうではない人は間違っていると思うかもしれません。苦労した人の気持ちはわからないと思います。

 

でも苦労しなくても、理解しようと耳を傾けるひとは、違うと思うので一概にそうだとは言えないですが。

 

苦労しないで事が進み、その体験談を、さも成功のベストプラクティスと言っている人の発言は上滑りします。

 

一方苦労し、何がしかの努力をして乗り越えた時に、人は耳を傾けてくれるのでないかと思うのです。

どのようにして乗り越えたかを聞くことで、自分の参考にできるでしょう。

 

最近、定年関連の本を意識的に読んでいます。

 

著者を今日のテーマに基づいて当てはめてみると、明確に分かれます。

 

定年前に何がしかの縁故があることで職探しの苦労をしないで定年後の仕事が決まった人と、定年後スムーズにいかないで苦労した人です。

 

苦労した人と苦労しなかった人と比較すると圧倒的に苦労した人が多いと思われます。

やはり苦労した人が書かれた著書の方が売れています。

 

人は苦労した話を聞くことで、マイナスのイメージでなく共感し、それを乗り換えた話に勇気をもらうのだと思います。

 

若いうちの苦労は買ってでもしろ、と言われますが、定年後しか出来ない苦労はあります。「定年後の苦労は買ってでもしろ」、その経験は自分を改善するキッカケになるし、その苦労がその後のネタになり、それをもとに人へのアドバイスができるでしょう。

 

 

定年後は若い時と違って、変なプライドがついて、受け入れを拒否する自分に出会います。でもそのプライドを蹴散らして前に進んだ時、カッコいいシニアになっていると思いますが、皆さんはどのように思われますか?