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腸は第二の脳、定活シニア必見

腸は第二の脳と言われているのをご存じでしょうか?

 

腸には脳に次いで多くの神経細胞が存在するといわれ、「腸管神経系」と呼ばれる独自の神経系を持っていて、これによって脳からの指令がなくても独立して機能できます。

 

脳の表面(大脳皮質)にはおよそ150億の神経細胞が、一方、腸の神経細胞の数はおよそ1億。この数は、体の臓器の中で、脳に次いで2番目の多さです。さらに、腸は脳と約2000本の神経線維でつながっていて、緊密に連携しています。

こうしたことから第二の脳と呼ばれているのです。


腸内には体内の免疫細胞の役60%が存在するなど1番の免疫器官でもあります。
とくに腸内には数100種類、約100兆個もの細菌がいるといわれ、同じ種類ごとにかたまりとなって「腸内細菌叢」を形成しています。
よく「善玉菌」と「悪玉菌」、「日和見菌」と言われますよね。

 

このように多くの細菌が存在することから、その種類や数は各人全く違うと思われます。 そこでそのバランスを研究すると何がしかの特異性が発見できるのではないかと思うのです。

 

元浦和レッズ選手の鈴木啓太さんが、引退後アスリートの便を収集して腸内細菌を調べられていることはご存じでしょうか? 腸内細菌の多様性に目をつけて研究を始め、ビジネスに繋げようとされています。 引退後多くのアスリートに便を提供してほしいとお願いして回ったそうです。そのかいあってアスリート特有の菌として酪酸菌を見つけ、持久力に繋がっていることをつきとめました。

ここから創薬につながる可能性が出てきました。

 

このように腸は健康管理上で欠かせない臓器と言えます。

 

シニアは腸内細菌叢を健全に保つためにヨーグルトなどを食べることから始めるのもいいかもしれませんね。